M氏はホメて欲しいだけ

平凡なM氏はいい年こいてるので、嫁や会社の同僚からホメてもらえないが、心優しきお前ならホメてくれると信じて頑張るブログ

DIYで壁掛けテレビ作ってみたよ(1:材料編)

DIYで造作壁を作って、憧れの壁掛けテレビを作ったよ。


必要な工数と費用の概算は以下の通り。

  • 工数:1~2日くらい
  • 費用:15,000~20,000円くらい


業者さんに頼むより格安だし、壁などに釘やボルトで穴を空けないので、賃貸マンション住いで壁掛けテレビを諦めていた人にも参考になるかも。


▼完成した壁掛けテレビはこんな感じ
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完成までの制作過程を説明すると長文になるので、数回に分けて制作方法を説明するよ。


今回の内容は以下の通り。

  1. 以前のテレビ設置状況について
  2. 壁掛けテレビを実現する為の課題と解決
  3. 制作前の下準備について
  4. 造作壁の材料を集める


なるべく頑張って丁寧に説明するよー。


1. 以前のテレビ設置状況について

今回、壁掛けにしたテレビは、シャープ製の60インチ型液晶テレビ(型番:LC-60G7)。

シャープ 60型 フルハイビジョン 液晶テレビ 3D対応 AQUOS クアトロン LC-60G7

シャープ 60型 フルハイビジョン 液晶テレビ 3D対応 AQUOS クアトロン LC-60G7


以前この液晶テレビは、ごく普通にテレビラックの上に設置して使っていました。


しかし、この液晶テレビは画面が大きく薄い代わりに、薄型テレビの宿命なのか内蔵スピーカーの音質がイマイチ良くない。


音の違いが分からない俺がイマイチと思ったのだから、違いが分かる人には耐えれないレベルの音だと思います。


テレビの音声が聞き取りにくかったので、購入当初はテレビの音量大きめにして我慢していましたが、聞き取り難さに耐え切れず、生まれて初めてホームシアターの導入を決断


究極の音は求めていなかったので、安くて初心者モデルの5.1chサラウンドシステム「Pioneer HTP-S353」を購入しましたが、エントリーモデルでも僕的には映画館かと錯覚するくらいテレビの音質が飛躍的に改善されました。

Pioneer 5.1ch サラウンドシステム HTP-S363

Pioneer 5.1ch サラウンドシステム HTP-S363


しかし、次に出てきた問題はスピーカーの設置方法


HTP-S353は5.1chなので5個のスピーカーを設置する必要がありますが、音が良くなった事で欲が出てきてしまい、更に音の臨場感を少しでも良くして楽しみたくなりました。


そこで、リアスピーカーは天井近くの壁面に設置し、センタースピーカーとフロントスピーカーもなるべく高めの位置に設置したくて、「Choi-nose チョイのせ」でテレビ上部に物置スペースを作り設置。


作業前に写真を撮るのを忘れていたので、完成写真と同じ撮影角度の写真はありませんが以前の設置状況はこんな感じです。


▼以前のテレビの設置状況
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上記写真の上側にちらっと見えているスピーカーを見て分かるように、テレビの上にセンタースピーカーとフロントスピーカーの3つのスピーカーを密接して設置している為、前方からの音に広がりが無く非常に残念な状態。


で、なんとかしてスピーカーをベストな位置に配置したくて色々考えました。


2. 壁掛けテレビを実現する為の課題と解決

夢と希望と問題解決の為、色々悩み最終的に壁掛けテレビを作る結論に至りましたが、我が家では壁掛けテレビを作る為に次のような難題がありました。

  • 家がマンションなので、戸建てほどの自由度は無い。
  • コストはあまり掛けたくないので、業者に頼まずDIYで低コストを実現したい。
  • 壁はコンクリート壁の上に壁紙が張ってあり、ネジや釘は差刺さらない。
  • コンクリート壁は共用部で、素人の僕がコンクリート壁にアンカーや金具を打ち込むのは難易度とリスクと工具が高すぎ。


これらの課題を解決する為に模索した対応策は3つありました。

対応策1.ホッチキスで壁掛けテレビを実現する


最初に検討した案は、石膏ボードの壁に簡単で壁に跡が目立ちにくい壁掛けテレビが実現出来るテレビ壁掛けショップ本店のTVセッター壁美人を使う方法でした。

はじめは知人からこの商品の事を聞いてビックリしたんですが、紹介動画で大きな大人がぶら下がってもビクともしないその丈夫さに一目惚れ。

でも、この商品は石膏ボード壁専用の商品なんです。

今回の設置予定箇所の壁紙の下は石膏ボードではなく、コンクリートなんですよね…残念…orz

kabekaketv-shop.com


しかし後日、このTVセッター壁美人を使ってパソコンのモニターを壁掛けテレビにしてみたので、TVセッター壁美人が気になる場合は以下の記事を参考にして下さい。

b.zma.jp

対応策2. 大型テレビを突っ張り棒で支える


次に検討した案は、テレビを掛ける専用の突っ張り棒を使う案。

専用の突っ張り棒とテレビ設置用金具がセットとなっているTVセッタージュネスを検討しました。

これは特に設置やレイアウト変更が一番簡単そうな点が魅力的。

専用の突っ張り棒に対応しているオプションとして、AV機器やゲーム機も一緒に設置出来る専用の壁掛け棚などがあるので、周辺機器も簡単に設置しやすい点がいい感じです。

kabekaketv-shop.com

しかし、対応している液晶テレビの大きさは最大52インチ迄。

今回の液晶テレビが60インチなので、今回はTVセッタージュネスの利用は断念。

でも、TVセッタージュネスを使うと後から設置場所の変更が簡単そうなので、52インチ以下の液晶テレビを使っていて賃貸や引っ越しなどが多い人にはオススメかと思います。

対応策3.壁掛けテレビ用の造作壁をDIYで作る案


そしてこれが最終案で今回紹介する壁掛けテレビです。

僕が抱えている色々な問題を解消する為に悩み、思いついた極端な案ですが僕はこの案を選択しました。

ツーバイフォー材とディアウォールを使って造作壁を作り、造作壁の上に壁掛けテレビを設置。。。つまり、日曜大工で全てを作る案です。

ちなみに僕の仕事は大工でも家具職人でもなくIT系です。

では、今回の壁掛けテレビの制作工程について解説します。


3. 制作前の下準備について

まず、完成予定のラフ図と梁までの長さなど採寸したサイズを書き留めて、どういう風に作るか思案しました。


落書きレベルのラフ図で本人以外の方は完成イメージの沸かない図ですが、本人の心の中ではラフ図の中に以下の気持ちを描いています。

  • 壁には穴を開けずに造作壁を作って、造作壁にテレビを掛ける
  • 前から使っているテレビラックはそのまま流用して使う
  • テレビラック内にはHTP-S353のアンプサブウーファーを設置
  • 造作壁の柱はテレビラックにぴったりくっ付けて設置
  • 造作壁の上部にセンタスピーカーとフロントスピーカーを設置
  • フロントスピーカー間の距離は以前より幅を持たせて設置

4. 造作壁の材料を集める


先程のラフ図を元に、制作に必要な以下の物を注文・購入


壁掛け金具(37~65型液晶テレビ用) × 1個
テレビメーカー純正の壁掛け金具は数万円するけど、この金具は6000円程度と激安


ディアウォール × 2個
ツーバイフォー材を壁に固定するのに使います。
ちなみに近所のホームセンターだと1300円くらいで売ってたのでネットで買ったほうが安い。


L字金具 × 6個
ツーバイフォー材の縦柱と横柱を繋ぐ為に利用
こういう金具はホームセンターが安い時も多い。

ハイロジック 巾広金折(黒) 90mm F-809

ハイロジック 巾広金折(黒) 90mm F-809


さらタッピング 4x25mm
L字金具をツーバイフォー材の固定させる為に使用
こういうネジもホームセンターが安い時も多い。

ステンレス タッピング 皿 4x25  約57本 (CP) 80518 頭径:8mm

ステンレス タッピング 皿 4x25 約57本 (CP) 80518 頭径:8mm


水性多用途ペンキ(白色)
ツーバイフォー材の縦柱の色を塗るために利用
こういうペンキもホームセンターが安い時も多い。


水性塗装刷毛
ツーバイフォー材の縦柱の色を塗るために利用
こういう刷毛はホームセンターがたぶん安い。

コーワ 徳用万能刷毛 50mm

コーワ 徳用万能刷毛 50mm


マジックテープ(25mm巾×15cm 白色) × 6個
プラダンをツーバイフォー材に貼り付ける為に利用
縦柱を白く塗るなら白色のマジックテープがお勧め

クラレ クラレファスニング エコマジックテープ15RN 25mm×15cm シロ

クラレ クラレファスニング エコマジックテープ15RN 25mm×15cm シロ


ツーバイフォー材
造作壁の縦柱と横柱として利用
ツーバイフォー材はホームセンターで購入すると、好きな長さにカットして頂けるので非常に助かります!
必要な長さと本数は、

  • 長さ(縦柱用に床から梁までの長さ -40mm) × 2本 ※-40mmはディアウォールを使うため。
  • 長さ(横柱用にテレビラックの横幅 +25mm) × 3本 ※ディアウォールの厚みで、テレビラックと縦柱の間に25mm程度の隙間が発生する為。

僕の場合はラフ図を持ってホームセンター(僕は福岡市内のナフコ福岡空港店)へ行き、事前に採寸していた内容を元に店員さんにカットして頂きました。


プラダン( 910mm×1820mm 厚み4mm) × 2枚
造作壁の壁面として利用
マジックテープで気軽に脱着できるようにするため軽さを重視
また、プラダンは素材が大きく柔らかく傷がつきやすいので、これもホームセンターで自分の目で確認して購入したほうがいい気がします。


今回、材料などについて基本的な説明が終わったので、次回は実際の組み立てについて解説します。

DIYで壁掛けテレビ作ってみたよ(2:組立編) - M氏はホメて欲しいだけ